オックスフォード大学では、大学 (University) の運営は、学科 (department) とカレッジ (college) が並列に行っており、教育体制としては、カレッジと学科が複雑に相互依存している。大学への入学は、カレッジにも認められなければならず、授与される学位も、学科での審査とカレッジの認証によって、大学から与えられる。カレッジは、学生を学科に送って講義 (lecture) を受けさせる一方で、少人数性(通常は、3人以下)の個別指導 (tutorial) や、中規模(4 - 15人程度)のクラス (class) を、独自に(専門性が強くなると学科に委託して)主催し、学科で行われる試験に備えさせる。学部生 (undergraduates) は、教育・生活の両面でカレッジへの依存性が強いが、大学院生 (graduates) になると、カレッジ外に住む割合も増え、学科にある研究室や、図書館などで行う研究活動が中心になる。
オックスフォード大学で学部に相当する組織としては、division(日本語なら、学部や学系、学群などに相当)があり、その中に、複数のdepartment(日本語で言うと、専門性から言って学科に近い)がある。学科は、運営上の独立性が強いという意味で、学部と見なした方が分かりやすいが、学部という表現は、大学院と対比されて使われることも多いので、学科と訳しておくのが無難であろう。
日本語では、カレッジが単科大学をさす場合も多いが、オックスフォード大学やケンブリッジ大学のカレッジ制度は、性質が大きく異なるので、後者をあえて学寮やコレッジとよぶこともある。米国のカレッジ制度とも異なるので、便利な表現であるが、学生の多くと一部の教職員とが寝食を共にし、またそこで共に学ぶという、英国内でもまれなシステムである。それぞれのカレッジには、得意とする専攻分野があるが、基本的にはさまざまな学問分野の研究者と学生が揃っており、学際的な環境にある。
大学院生を含めた全ての学生と、ポスドク研究員を除く大学教職員は、カレッジと学科の両方に所属するが、カレッジや学科独自の役職もある。
各カレッジは私立大学に相当し、日本の私立大学よりも経営的・学問的自由を許されている。
連合王国のうち、イングランド王国オックスフォード市に本部並びにカレッジをおく。各カレッジをキャンパスとみなすこともできるが、学科 (department) や中央図書館などを含めたものと考えるのが一般的であろう。また、ケンブリッジ大学の項にも記載があるように、学校用地という意味であれば、サイト (Site) が用いられる。
中央機関として学部、図書館、科学施設 と39のカレッジ、7つのホール (Permanent Private Halls ; PPHs) があり、大学の教職員、学生は、39あるカレッジ(又はPPHs)の1つに所属する。大学院生のみを受け入れるカレッジ、女性専用のカレッジ (St Hilda's) もある。(St Hilda's は2006年6月6日に男性の将来的受入に同意したが、日時は決まっていない)St Hilda's College to admit men
2つのカトリックPPHsの他、St Benet's Hall と Campion Hallは男子学生のみを受け入れている。
教育は、講義だけではなく、個別指導に力を注いだ形態をとっており、とくに学部生はカレッジごとに1対1-5人ぐらいの少数のグループでの教育を受ける。講義は学科 (department) レベルで行われ、基本的には大学に所属する人は誰でも聴きに行くことが出来る。分野によって多少の差はあるが、基本的に講義の出欠を取ることはない。しかし、試験は、講義に沿った内容で、学科 (department) が行うので、カレッジ中心の教育体制ともいいがたい。
学士の学位は第1級 (First Class) 、第2級上 (Upper Second class) 、第2級下 (Lower Second Class) 、第3級 (Third Class) 、合格 (Pass) の5種類があり、一般的な科目では「ファイナルズ」 (Finals) と呼ばれる卒業試験の成績で学位が決まる。ただし、実験レポートなど各科目のコースワークの成績も試験の1科目と扱われるため、全てが試験のみで決まることはない。
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